2009年8月

木村秋則さん

 リンゴの無農薬栽培に、長年の歳月を費やして成功した、木村秋則さんという方がおられます。「奇跡のリンゴ」(写真下左)という本は、木村さんへのインタビューを基に、石川拓治さんが書いたものです。去年の秋に読んで、大変感動しました。木村さんの無農薬リンゴに辿り着くまでの壮絶な日々と、絶対諦めない強い意志力に涙が出る思いで読みました。そして、さすがにライターさんが書くだけあって、上手に、読ませるように書いてあるなあ…とも思っておりました。

 最近、書店で「リンゴが教えてくれたこと」(写真下中)という本を見つけました。これは、木村秋則さんご自身による著書です。ライターさんが書いた「奇跡のリンゴ」ほどは、うまく書かれていないだろう、と勝手に思いながらも、早速購入し読みました。木村さんの文章もかなり上手で、どんどん引き込まれます。読んでる途中から、感動しまくり。木村さんの凄さが一層わかる本です。「私たち人間は、自分の身体にリンゴ一つ、米一粒実らすこともできない。せいぜいそのお手伝いをしているに過ぎない。…人間はもっと謙虚であるべきだ。人間は自然の支配者ではなく、自然の中に人間がいる。」冒頭からこう綴られています。そして、「この国の農を、食を変えたい」という木村さんの思いが、ひしひしと伝わってきます。

 もう一冊、木村さんが書かれた「すべては宇宙の采配」(写真下右)という本も出ています。こちらはちょっと不思議な体験談がベースとなっています。この本も面白くて一気に読みました。お盆休み中、木村さんの著書を2冊読み、すっかり「木村ワールド」にはまってしまった次第です。
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 以上3冊の本を読んだ時、どういうメッセージを受け取るかは、ヒトそれぞれでしょう。とにかく「読んで下さい」とまわりの方に、私はお薦めしています(^o^)

焼きナス

 夏野菜の代表と言えば、やはりナスは絶対はずせません。煮てもよし、焼いてもよし、蒸してもよし、油との相性が良いので、たっぷりの油をひいて焼く、または揚げるもよし…。ナスがお好きなお客様も結構いらっしゃいます。勿論私にとっても、好きな野菜の上位にランクインするでしょう。

 白ナス(皮が白い白ナスもありますが、緑色をした物も、白ナスと言います)が手に入ると、いつも焼きナスにします。このナスは、中が非常に柔らかく、炊くととろとろになってしまうので、焼きナスが一番美味しくいただけるそうです。大きいものは15〜16センチを優に越え、太さも10センチ以上あります。この日料理したものも、かなり大きく、網で焼くこと1時間半ほど…。何度もひっくり返しながらじっくり焼いたナスは、とろ〜り柔らかくおいしい焼きナスとなりました(写真@〜C)

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 焼き上がったナスの皮をむき、冷めてから切り分け、予め用意しておいた漬け汁(生姜・にんにく・出汁・醤油で作ったもの)に浸しておきます。お客様にお出しする、1日前から作っておくと、ナスに漬け汁がよく凍み込み、ナス本来の旨さと合わさって、「美味しい!」の一品になります(写真DE)