ichi&danの徒然日記 〜 玄米工房あす香 〜
ゴールデンウイーク明けの5月9日に、彗星捜索家・木内鶴彦さんをお招きして、講演会を開催しました。あすかで主催するのは今回が2度目です。前回は2年前の4月に、むそう商事さんの会議室をお借りして、40名以上の方にご参加いただきました。今回は当店に来ていただき、講演をしていただいたのですが、狭い店内は25名のお客様で、それこそ立錐の余地のないくらい、いっぱいでした。
私自身、木内さんの講演を聴かせていただくのは、5回目になります。これから社会は、そして地球はどうなって行くのか、自分にできることは何なのか…などなど、毎回いろいろと考えさせられ、また、壮大なお話に、日頃のみみっちいことがどうでもよく思える、というか、そんな場合ではないんだ、と大いに反省する機会をいただいています。 お集まり頂いた方々に、木内さんの講演は初めての方は…と挙手を求めると、約半分くらいの方が手を挙げられました。それを受けてか、先ず木内さんのお話は、「『ディープ・インパクト』という映画の主人公のモデルになったのは、この私です。」から始まりました。おっ、今日のお話は、いきなりそう来たか!などと思いながら、参加者の皆さんの空気が幾分なごんだのを感じたのでした。
木内さんご自身の臨死体験の話、惑星の話、その中の、地球という我々の住む星の環境が、今どういう状態であるか、太陽光炉によるゴミ処理の実現とそれによる新たな資源の産出など、次々と話は展開して行きます。お金中心、儲け主義の社会が、環境もそして人の心も荒廃させてしまった、そんな社会をそろそろ変えていく時期に来ていること、そのために、我々に何ができるか…(未読の方は、木内さんの「生き方は星空が教えてくれる」(右画像)を是非お読み下さい)
一人ひとりに必ず役割がある、それが何かを探し全うすることに人生の意義がある。生きることは苦労を楽しむことです(苦労を克服していくことが人生である)。新しい社会・新しい世界を創る為には、苦労を伴うものです。このようなお話を、みっちり2時間半余り、していただきました。
お開き後も、まだ数名の方が残って、木内さんのお話を聴いておられました。三々五々帰られるお客様の中には、「良いお話が聴けて、本当に来て良かったです!」「未来に希望が持てるようになりました」「個人的なことでへこんでたけど、気持ちが明るくなりました!」と笑顔で帰って行かれる方もいらっしゃいました。主催した側としても、やはり喜んでいただけたのは非常に嬉しく、木内さんにはひたすら感謝感謝!です。
さて、では眼鏡(めがね)作りへと話題を進めてまいりましょう。「眼鏡のはなし」という一冊の本(右写真)との出会いが、遠く千葉へと眼鏡を作りに行くきっかけになりました(「眼鏡のはなし」の一部抜粋がネットで読めます。興味深い話満載です。本ブログ末尾のリンクからどうぞ。また、あすかにも1冊置いてあります)
千葉県佐倉市に「眼鏡のとよふく」があります。店主の豊福(トヨフク)厚至さんが書かれたこの本を読み、どうしてもここで眼鏡を作りたくなったのでした。「眼は大脳の一部である」と豊福さんは書いておられます。両眼視検査という独特の検査方法、そして豊福さんで作った眼鏡をかけることで、体調が良くなった方(例えば脳軟化症が治った、ヨチヨチとしか歩けなかったおばあさんがスタスタと普通に歩けるようになったなど)のことや、人生までもが変わってしまった方のことなどが書かれてあります。
そして実際に眼鏡を作りに行った方が、やはり大変喜んでおられ、是非にと勧められました。その人の”人となり”を見抜き、その人の生活に合った眼鏡を作ってくださると聞き、もうこれは是が非でも行くしかない!そう思ったのでした。東京から更に1時間ほどかけて、やっと佐倉に到着。佐倉駅のすぐそばに、お店はあります。予約の時間よりちょっと早めだけど、ポツポツ雨も降って来たし、ということで、店内に入りました。ショーウインドウには、フレームがズラッと並び、普通のメガネ屋さんとは変わらないように見えます(下左写真) いよいよ検査が始まりました。視力を測り、1.0や1.2になるまでレンズを換えて視力を合わせて行く、という従来のやり方とは全く違う方法で検査は進みます。いろいろお話をしながらの検査の途中で、豊福さんが、「いや〜、大変ですね〜。かなりお疲れですね〜。」とおっしゃるので、「いつも寝不足状態です。睡眠時間は5時間から6時間、5時間を切ることもよくあります。」などと、ありのままに答えました。すると豊福さんが、「玄米食べてなかったら、とっくに倒れてますよ」(笑)
こうして1時間以上かけて、私にとって楽に使えるレンズが決まりました。先ず足元に近い地面が盛り上がって見えるのに、びっくり。これは、かけているうちに、すぐ慣れるそうです。検査室から出て、店の外に眼をやると、はっきりくっきりとみえる訳ではないのですが、ふわっと軟らかく風景が見えます。それが、決してぼやけてる、とか良く見えない、ということではないのです。明らかに見え方が違う、というレベルなのです。 視力にすると、0.5か0.6くらいに合わせてくださったらしいです。「これがイチローの世界なのですよ。」とおっしゃるので、どういうことかと尋ねると、実はイチローもこの程度にしか見えていない、でも彼はピッチャーの投げるボールが、誰よりよく見える。これは「視力」ではなく、「視覚・視野」の世界なのです。ということでした。う〜ん、そういうことなのか…。
■左画像は、とよふくさんで出されている「眼鏡だより No.19」。クリックで拡大。
眼鏡は出来次第お送りします、とのことで、まだ手元にはありません。10日前後で届くようです。本当に楽しみです。5月中ごろには、ニュー眼鏡でお客様をお迎え出来ることと思います。
新しい眼鏡との出会いもさることながら、豊福夫妻の温かいお人柄に触れ、良いご縁をいただいたことに非常に喜びを感じています。丁寧な仕事と、長年の経験に育まれた高い技術と自信、そこから生まれる相互の信頼感。今まで何度か眼鏡を作りましたが、こんなに感動したのは初めてです。本当にご親切で、良心的なお商売をされていて、気持ちが温かく清々しくなりました。豊福さん、本当にありがとうございます。
■参考
♪さいりあのおきらく投資♪ April 01, 2007 豊福眼鏡堂
「眼鏡のとよふく」について書かれた、数少ない(貴重な?)ブログです
「眼鏡のはなし」より
グーグルのキャッシュで読めますが、いつ消えるかわからない為、別ファイルに保存したもの(danが一部修正)をアップしておきます。
5月3日〜5日、千葉方面へ旅行に行きました。
今回の旅行の最大の目的は「眼鏡作り」。ええっ、眼鏡を作りにわざわざ千葉まで…!?そう思われる方が殆どだと思います。ある本との出会いが、どうしても千葉の眼鏡屋さんで新しい眼鏡を作りたい、とういう思いを駆り立て、実際に作りに行くという運びになったわけなのです。
さて、眼鏡作りの話は、次回に詳しくお話しするとして、先ずは旅行2日目に観光した、佐原(さわら)という街を紹介したいと思います。
茨城県との県境近くに位置する、佐原という小さな街(2年前に香取市と合併)。小江戸と呼ばれるにふさわしい、昔の街並みを残した落ち着いた街です。水郷が街中を巡り、小舟が川を行き交う…何とも風情のある街の風景に、心がなごみました。水郷の両側には、古い木造の屋敷が並んでいますが、所々ここ数年の間に建てられたと思われる、まだまだ白木がまぶしい屋敷がありました。老朽化で建て替えをされたのかと思いますが、街の景観を損ねないようにと、同じような昔風の屋敷にされたのではないかと思います。
この街が生んだ偉人と言えば、伊能忠敬(いのうただたか)。江戸時代に全国を測量してまわり、当時としては画期的なくらい、ほぼ正確な日本地図を作成した人です。しかもそれが50歳を越えてからの偉業ということで、人間の情熱と可能性は、年齢とは関係ないということの証明だと思います。
半日ほどブラブラするには丁度良い規模の街だと思います。お土産を買えるお店や、雑貨のお店など、なかなか楽しめました(続く)
■参考サイト
小江戸と呼ばれる歴史ある街並み (映画/TVロケが頻繁に行なわれています)
伊能忠敬記念館 (なかなか勉強になります)