| トップ > あすかのココロ > 玄米をおいしく食べてもらいたい | >> Next |
『attiva プレ創刊7月号』 (徳間書店 2003年7月1日発行) 掲載の紹介記事(P.98〜99)を再構成させて頂きました |
||
|
||
ふっくらつややかに炊き上がった玄米に、旬の野菜が中心の献立は、噛むほどに滋味を増す。サクサク、シャキシャキ、ほっこり。歯ざわりを楽しむうち、うまみと香りがひたひた押し寄せては口中に広がり、まるごとの命をいただいている気がして、体がほのぼの熱くなる。 ![]() 「玄米工房あすか」店主・藤本一子さんがつくる料理は、「正食(せいしょく)」といわれる玄米食。日本古来の食養生と、東洋思想に基づいた「陰陽」の原理を組み合わせた食事法である。 無農薬の作物を、皮をむかずアクも抜かず、 化学調味料も砂糖も一切使わず調理する。素材そのものの持ち味とエネルギーを引き出し、丸々食べて体を養い、病気をはね返す。それは食事学であり、生き方でもある。「どう料理すればおいしいかは、野菜が教えてくれるんです」 藤本さんは、父親の入院をきっかけに食に関心を持つようになった。そんなとき出会ったのが、四元(よつもと)みのりさん。後に弟子入りする正食の料理人である。彼女の店で初めて食べたきんぴらごぼうと玄米のおむすびの味を、藤本さんは今も忘れない。 じっくりあたたかい四元さんの人間にも惚れて常連となり、正食を学び、作り始める。そして、佐賀に移った四元さんを追いかけて修行し、大阪に戻って今の店を開いた。 「正食をたくさんの人に知ってもらいたいんです。体のためじゃなくて、これおいしいわぁ、思うて食べてもらいたい。店を大きくしたいとか、そんなんとは違うんです」 「レシピ通りに作っても、心のこもらない料理はおいしくない。精神論じゃない、ほんまのことです」 (藤本一子)
|